閉鎖病棟は意外と明るい感じ
閉鎖病棟と聞くと、それだけでダークな気分になる人も多いと思う。
何しろ、精神科病院の閉鎖病棟は、
精神疾患を患ってる人が滞在する場所
なので、当然だと思う。
でも、意外と現実は逆。
「閉鎖病棟の中の雰囲気は意外と明るい」
なぜ?
なぜ?
というのも、
精神科病院の閉鎖病棟は外からは完全に閉ざされているので、自由に振る舞うことができる。
まわりも同じような病気を持っているので、
「自分だけが特別変なわけなんじゃない」
ということを感じることができるからだと思う。
いわゆる外の世界では、
自分たちがまわりから差別されていると気にしがちだけど、閉鎖病棟の中の人はみんながおかしいので、恥ずべきものはない。
だから、みんな仲良くなれる。
余計なことを気にしなくていい。
開放病棟(一般病棟)は暗い感じ
一方、一般の見舞い客も来るし、出入りが自由な一般病棟は沈みがち。
気分がどよ~んとしている。
相部屋も多いし、見舞い客も来る。
やっぱり落ち込んだり苛ついたりと、普通の行動を出来ないから入院しているわけで、そんな人が一般の見舞い客の声を聞いたりすると、どうしても気分はよくなくなる。
そして、閉鎖病棟のように強固なコミュニティーができないので、まわりに励ましてくれる人ができにくい。
これは、一般病棟の大きなデメリットだ。
ボーッと下だけを見ながら歩く人、
ため息ばかりついている人、
そんなのばっかり。
そしてそんな人を見て、気分が悪くなる。
閉鎖病棟はよくないけど…
閉鎖病棟に入院することになるのは、精神科病院に通っている人の中でもごくわずか。
大半が通院治療で終わっている。
本当に病が重篤で長期間入院する人は実はあまり多くない。
精神科にかかっている人で一番多いのは、うちから出られない人だと思う。
閉鎖病棟は、余程のことじゃない限り入院することはない。
でも、見えないところで苦しんでいるうちから出られない人は、閉鎖病棟に入れば、少しは症状が良くなるのでは?
そんなことを思ったりもする。