閉鎖病棟 隔離室(ハード)
まずは、精神科病院の中でももっともキツいハードと呼ばれる部屋の実態。
医師によると、非常にストレスを感じにくい部屋だそうだ。
部屋は12畳ほど、そして、扉のないトイレがあった。
壁は茶色。この茶色がストレスを感じさせない色らしい。
床には布団が敷かれている。
ベッドなんてモノはない。
その布団をめくってみると、何やらシミのようなものが…
苦情を申し立てるために、速攻でナースコールをする。
このナースコールのボタンが、隔離の檻の外にあり手を伸ばさないと届かない。
ナースコールを押すと間もなく、看護師がやってきたので苦情を言う。
でも、「毎日掃除をしているので問題ない。」とたしなめられた。
檻に入れられてしまったという妙な高揚感から、クレームもかなりきつい言葉になってしまったが、相手(ナース)も相手、キチガイの扱いには妙に慣れているような感じだった。
閉鎖病棟の隔離室をしばし見学。
隔離室に入って感じたこと
部屋は非常に薄暗い。
部屋には一切角がない。自殺防止のためだろうか。壁の角も丸くなっている。
脱出できないように、窓は部屋の上のほうにある。
トイレにはトイレットペーパーがなかった。(他の入院患者によると、食べる人がいるらしい)
当然、トイレットペーパーをもらった。
トイレの水が流れないようになっていた(水を飲む人がいるらしい)
当然、流れるようにしてもらった。
ついに奇声が
さて寝ようかとした時に、ヤフオクに出品していたものが入札されていて、今日が終了日だったことに気づく。
ナースコールして、「家族に電話したい。」と申し出るが、「こんな時間に何の用があるのですか?」と聞かれる。
ヤフオクを看護師に説明するのは非常にややこしい。
そんなわけで、大声を上げて押し問答みたいになった。
そう、奇声を上げたのは何を隠そう私だったのです。
他の患者さんから見たら、キモかっただろうなぁ。
結局、しつこくしつこくナースにお願いして隔離室から外界への電話に成功したのでした。