精神科病院に入院したいという人がいる。
全くの病気じゃない人だったら意味がわからないが、うつ病などの心の病を持っている人が入院したいというのは気持ちはわからなくもない。
一般社会にいると、普通の人と同じように行動できないから疎外感を感じたり、後ろめたさを感じたり、病気を持っていると、何かと社会にはいにくい。
ということで、
「精神病院へ入院」
という選択肢を取りたいという気持ちはわからなくもない。
入院すれば、嫌な世間から離れることができるし、毎日何もせずにふらふらしていることも誰も咎められることもない。
入院すれば、まわりは同じような患者ばかりだし、みんな病気に理解がある。
つまり、
精神科病院はパラダイス!
パラダイスかどうかは心の持ちよう
本当にパラダイスなのだろうか?
「入院したい」
と思って入院しても、思った通りにならない可能性もある。
精神を病んでいる人は、とにもかくにも個性的な人が多い。
そして、キレる人が多い。
ゆえにトラブルも多い。
病棟内での生活は集団生活だ。
一般社会よりももっと規模が小さい。
そのぶんトラブルも起こるし、ハブられたりディスられたりといろんなことが起こりえる。
管理人が入院していた時も、なんだかんだトラブルがあった。
管理人が入院していたのは閉鎖病棟。
同じ病棟でも、開放病棟だとトラブルが小さいかとおもいきや、開放病棟はうつ病や地方型の精神疾患の人が多く、雰囲気はさらに悪かったと両方に入院経験がある人は言っていた。
精神科病院へ入院したい人へ
精神科病院に入院するにはある程度の理由がいる。
「自分が入院したいです」
と言っても、今日すぐに入院させてくれるわけではない。
やっぱり具合が悪い人が優先。
主治医に、
「入院させてくださいっ!」
と強く言ってみるといい。
もし入院させてもらえなければ、それほど状況は悪く無いということ。
お医者さんはもっとたくさんの患者を見て、その中で比較して、あなたの症状が悪く無いと判断したのだから。
閉鎖病棟への強制入院
閉鎖病棟への入院は、あくまでも緊急のものなので、急を要するほどの状態ではない限りほぼ無理。
閉鎖病棟へ行くのは、急を要する場合で、医者と家族の同意が必要。
「入院したい」
と口で訴えても入院できる可能性はほぼゼロに近いと思う。
入院の繰り返し
統合失調症のベテランによると、体調の波がわかってくるようになると、自分でも入院した方がいいとわかってくるらしい。
そんな場合は、自分で入院したいと伝え、医師に了承をもらって入院しているのだそう。
そう思えば、入院をコントロールできる人もいるんだな。
と思った。